天皇賞・秋は世界最強馬が参戦 穴党記者が狙うのはオイシイ配当が見込めるGI馬、GI好走馬 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 松田記者が推奨するもう1頭は、大崩れが少ないベテラン馬だ。

「2頭出しの堀宣行厩舎のヒシイグアス(牡7歳)が気になります。今回は僚馬のダノンベルーガ(牡4歳)と同じく、暑さを考慮して函館で調整できる札幌記念を使っての参戦。最終追い切りを終えたあとの共同会見で堀調教師は、2頭の出来については良化途上としながらも、状態面はヒシイグアスを上にとっていました。

 キャリアのピークを超えたとも思われがちな7歳馬ですが、『後肢のバランスに最大の配慮をしながら調整してきた』と堀調教師。デビューしてから半年以上の長期休養が4回もあって、馬自体の消耗は大きくありません。

 さらに、堀調教師は『いい時期を先延ばしにしている』と、同馬の能力維持について言及。天皇賞・秋は5着だった2021年以来2年ぶりの参戦になりますが、その間、2021年の香港C、2022年のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)とGIで2度の2着を経験し、実績はここでも見劣りしません。勝ち負けを演じる可能性は十分にあります」

 2012年以来、11年ぶりに天覧競馬として行なわれる天皇賞・秋。世界最強馬がその実力をいかんなく発揮するのか。はたまた、思わぬ伏兵の台頭があるのか。注目のゲートがまもなく開く。

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