京都開催の菊花賞はスピードとスタミナの持続力が問われる 穴党記者注目の2頭は? (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 また、母のディルガは2014年のオープン特別・忘れな草賞(阪神・芝2000m)の勝ち馬で、その後も牡馬相手の2600m戦、2200m戦で3着と奮闘。スタミナ十分の血統構成です。

一発の魅力が十分にあるリビアングラス一発の魅力が十分にあるリビアングラスこの記事に関連する写真を見る 加えて、リビアングラスは未勝利戦(3月19日/中京・芝2000m)で道中10番手の位置から、向こう正面で早めに動いて勝利。自在性があり、操縦性が高いのも強みです。

 キレるというよりも長くいい脚を使えるタイプで、京都新聞杯でも逃げて、上がり33秒9の脚を使っています。3コーナー過ぎの下り坂から勢いがつけられる京都コースは、間違いなく合うと思います。

 あと、阿賀野川特別の勝ち馬からは、2017年のポポカテペトルと2018年のユーキャンスマイルが菊花賞で3着。本番へとつながる一戦を勝っての参戦もプラス要素になります。それにリビアングラスは、同レースでは過去10年でユーキャンスマイル(2分10秒9)に次ぐ時計(2分11秒3)で勝っており、一発の魅力が十分にある存在と言えるでしょう」

 大西記者が推すもう1頭は、ショウナンバシット(牡3歳)だ。

「ダービー以来だった前走の神戸新聞杯は7着に敗れましたが、この夏の異常な暑さによって、体調がなかなか上向いてこなかったことが影響した印象でした。そんな状態でも、最後は上がり33秒2の末脚を繰り出して追い上げた点は評価していいと思います。

 レコード決着となったレースで、勝ち馬からコンマ4秒差。非凡なスピードも秘めています。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る