乱ペース必至のスプリンターズS 快速馬たちの直後で粘り込みを図る素質馬が不気味 (2ページ目)
また、折り合い面に課題があるママコチャ(牝4歳)やメイケイエール(牝5歳)にとっても、前が引っ張ってくれる流れは歓迎のはず。特にママコチャについては、近頃も手綱が冴えわたっている川田将雅騎手への手替わりもあって大きな魅力を感じます。
――上位人気馬が好走しやすそうな状況ではありますが、注意しておきたい穴馬はいますか。
スプリンターズSでの大駆けが期待されるマッドクールこの記事に関連する写真を見る大西 逃げ馬3頭の直後で我慢ができるマッドクール(牡4歳)が気になります。もともと未勝利から4連勝でオープン入りした際には、「短距離界の新星」と高い評価を受けた好素材ですから。
前走のGIII CBC賞(7月2日/中京・芝1200m)で9着と惨敗を喫するなど、重賞では壁にぶち当たっている感がありますが、重賞初挑戦だった3走前のGIIIシルクロードS(1月29日/中京・芝1200m)では勝ったナムラクレアにコンマ1秒差の3着。2走前のオープン特別・春雷S(4月16日/中山・芝1200m)では、直後のGIII函館スプリントS(6月11日/函館・芝1200m)を制して重賞ウィナーとなったキミワクイーン(牝4歳)を下して快勝しています。
これらの実績から、このメンバー相手でも通用する可能性は高いと判断できます。
同馬は速いタイムにも対応でき、中山コースでの勝利経験もあるため、重賞ノンタイトルという以外、あまり欠点は見当たりません。今回は人気の重圧からも解放され、思いきった競馬ができそうです。
逃げ馬3頭の直後でリズムよく運び、前が苦しくなったところを一気に抜け出す競馬をすれば、後続が追い上げる前に粘り込むシーンが期待できます。イメージとしては、昨年のスプリンターズSを制したジャンダルムのような騎乗でしょうか。
ということで、今回の「ヒモ穴馬」にはマッドクールを指名したいと思います。
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