GI秋華賞トライアルのローズSは人気薄の条件馬に要注意 穴党記者が抜擢する「シンデレラ候補」2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

ローズSでの勝ち負けが期待されるコンクシェルローズSでの勝ち負けが期待されるコンクシェルこの記事に関連する写真を見る 2走前の1勝クラス・鞍ケ池特別(7月15日/中京・芝1600m)では5馬身差の圧勝で、勝ち時計は1分32秒3。同タイムは、翌週に同じ舞台で行なわれたGIII中京記念の勝ちタイムをコンマ7秒も上回りました。

 前走の2勝クラス・不知火特別(8月19日/小倉・芝1800m)も5馬身差の完勝。小回りコースでの逃げ切りでしたが、管理する清水久詞調教師は『広いコースのほうが競馬はしやすそう』と言って、さらなる飛躍を見込んでいます。

 また、先週から始まった今開催の阪神・芝は、例年以上に前が止まらない傾向が見て取れました。トラックバイアスも同馬に味方しそうで、ますます楽しみです」

 太田記者が推奨するもう1頭は、マスクトディーヴァ(牝3歳)だ。

「強烈な追い込みで名を馳せた祖母ビハインドザマスクを思わせる末脚の持ち主。年明けの新馬戦(1月15日/中京・芝2000m)を勝った時から注目していましたが、管理する辻野泰之調教師は『デビュー戦から素質を見せてくれたのは、うれしい誤算』と、当時から同馬については"遅咲き"と見ていました。

 ここまで適度に間隔を空けながら使われてきて、今回が4戦目。唯一の敗戦(7着)となった2走前のリステッド競走・忘れな草賞(4月9日/阪神・芝2000m)は、4コーナーで外へ振られる不利が大きすぎました。

 前走の1勝クラス(6月11日/阪神・芝1800m)は、今回と同じコースで快勝。まだ底を見せていませんし、一発あっても不思議ではありません」

 二冠牝馬リバティアイランドへの挑戦権をかけたレースで躍動するのはどの馬か。ここに挙げた2頭を含め、新たなヒロインの登場に注目である。

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