関屋記念は末脚勝負と見られがちだが、狙うべきはスピードの持続力がある逃げ・先行馬 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 松田記者が注目するもう1頭は、重賞連覇を狙う馬だ。

セルバーグ(牡4歳)です。前走のGIII中京記念(7月23日/中京・芝1600m)では8番人気で逃げきり勝ち。メンタルの安定が、前々走の米子S(12着)からの巻き返しにつながりました。

 減量騎手を起用していた条件馬の時代から、逃げを含めてマイペースの先行に持ち込めば、タフな走りを見せていました。好位に控えても競馬ができるタイプで、前目でリズムよく走ることができれば、ハナにこだわることもありません。

 前走で2着に封じ込めたのは、復調著しく、今回も人気になりそうなディヴィーナ(牝5歳)。中京記念の結果がフロック視されるようなら、ここでも侮れません」

 激戦必至の関屋記念。人気馬に決め手勝負の馬がそろうなか、今年も先行力を武器にした伏兵2頭が波乱を呼ぶかもしれない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る