関屋記念は末脚勝負と見られがちだが、狙うべきはスピードの持続力がある逃げ・先行馬 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

関屋記念での勝ち負けが期待されるラインベック関屋記念での勝ち負けが期待されるラインベックこの記事に関連する写真を見る そこで、松田記者はその候補となる馬の名前を2頭挙げた。

「まずは、ラインベック(せん6歳)を抜擢したいです。父ディープインパクト、母アパパネと、両親がともに三冠馬という超良血。しかし、3歳時には期待ほどの成績を上げられず、その後もなかなか安定した成績を残せませんでした。

 そのため、個人的には走っても、走っても人気しない印象があります。1番人気を背負ったのは、3着だった3歳初戦の若駒S(京都・芝2000m)が最後。馬券的にはオイシイ馬だと思います。

 今回も過去のイメージからそこまで人気は上がらないでしょうが、昨秋のオープン特別・信越S(新潟・芝1400m)の前にせん馬となって以降、成績自体は安定してきています。

 直近4戦は1勝、2着2回。大きく敗れたのは、重馬場だった2走前のオープン特別・六甲S(9着。3月26日/阪神・芝1600m)だけ。良馬場のレースでは、負けてもすべて惜敗でした。

 しかも、前走のオープン特別・米子S(2着。6月17日/阪神・芝1600m)では、自己最速の1分31秒9という走破時計をマーク。位置取りはこれまでよりもやや後ろになりながらも、持ち前のしぶとさを生かして最後まで伸び続けていました。

 前半1000m、56秒3という速い流れを経験したことも、今回につながるはず。先行しての粘り込みに期待したいです」

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