兄はサリオス、姉はサラキア。良血サフィラは夏のデビューから出世街道に乗れるか (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そうした兄姉の活躍もあって、多大な注目を集めるサフィラ。現在は初陣となる8月5日の2歳新馬(新潟・芝1600m)に向けて調整を進めているが、陣営の評価はどうなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「今週の調教では、レースでもコンビを組む松山弘平騎手が騎乗。走りを見守った厩舎スタッフは『しっかり動けていた』と高い評価を下していました。

 さらに、『430kgほどの馬体重ですが、体が柔らかくて、上質なバネを持っている』とスタッフ。『いい馬です』と素直に褒めていました」

 トラックマンによれば、気性面についても「陣営の口ぶりからは不安はなさそう」とのことだ。

「ゲートについて陣営に話を聞くと、『先週も試しましたが、まずまず速かったですね』と確かな手応えを感じているようでした。続けて、『気性についても、気になるところはありません』と話していました。

 細かい点で課題を挙げるなら、『走っている時に、体が上ずって伸び上がるような傾向がある』と言っていましたが、『今週の調教を見る限りは心配ない』そうです。デビューへ向けて"体勢は整った"と言っていいでしょう」

 有数の血統馬とあって、多くのファンがその動向を注視しているサフィラ。新潟デビューから出世街道に乗ることができるのか、注目である。

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