ゲンのいい福島競馬場で再び「ズバリ的中!」なるか 新宿から5時間半かけて福島へ (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・文 text&photo by Niiyama Airo

 途中、列車に揺られながら、つらつらと福島競馬のことを想う。

 福島競馬場は全国にいくつかある競馬場のなかで、自分にとってはゲンのいい競馬場だ。

 ずいぶん昔のことだが、仲間と福島市郊外の飯坂温泉に遊びに行ったことがある。帰りに福島競馬場に寄り、たまたまラジオNIKKEI賞の日で「ここは格上馬が強い」と見て、クラシック出走経験のある馬を中心に馬連馬券を買うと、それがズバリ的中! 万とはいかなかったが、それに近い数千円の配当をゲットして、東京に戻ってから、改めて宴会をやり直したという思い出がある。

 旅先でのこういうラッキーな体験は、いい思い出として長く記憶に残るものだ。

 先日の七夕賞でもこんなことがあった。

 軸は前走も重賞で好走しているセイウンハーデスと決めたものの、相手が絞りきれず、結局10頭に流した。最後の最後にきったのが、ククナ。牝馬は厳しいという過去のデータを信用してのことだ。

 ところが、その馬券をネットで購入した直後、別に購入していた他場のレースで狙っていた馬が出走取消となって、その資金が浮いた。ならばと、先ほどきったばかりのククナを買い足すと、なんとこれが2着に食い込んで馬連6510円! これをツキと言わずしてなんと言おう。

 このように、自分にとって福島はゲンがいいのだ。今日もきっといいことがあるはずだ。

午前7時前に新宿を出発し、昼過ぎにやっと福島に到着した午前7時前に新宿を出発し、昼過ぎにやっと福島に到着したこの記事に関連する写真を見る 昼過ぎ、無事に腰が抜けることもなく福島に着いた。東口バスターミナルで2番のバスに乗る。競馬新聞片手の乗客がチラホラ。いくつかバス停を過ぎて『年金事務所入口』とかいうバス停にくると、競馬新聞片手の乗客がゾロゾロと降り口に向かった。

 窓の外を見ると、前方に巨大な福島競馬場。どうやらここが競馬場最寄りのバス停らしい(※編集部注:「競馬場前」という最寄りの停留所もある)。バス停のみに気を取られ、競馬新聞片手の乗客に注目していなければ、うっかり乗り過ごすところだった。

 これも、本日のツキのひとつと思っておこう。

 さあ、競馬だ!

立派な外観の福島競馬場立派な外観の福島競馬場この記事に関連する写真を見る

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