函館記念は波乱の確率100%!? 穴党記者が自信を持って推す2頭の穴馬候補 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 また、キャリア20戦で上がり34秒をきったことがなく、管理する杉山晴紀調教師によると、今回は『(主戦の)和田竜二騎手と話して"時計がかかる洋芝が面白い"のでは』ということで、その適性を見込んでの参戦。馬場が荒れてきた最終週というのも合いそうですから、楽しみです」

 同馬は昨年7月のオープン特別・関越S(新潟・芝1800m)を勝って以降、重賞戦線では厳しい戦いが続いているが、前走のGIII新潟大賞典(5月7日/新潟・芝2000m)では3着と好走。重賞の舞台にも慣れてきた今、一発への期待が一段と膨らむ。

「実戦での集中力が課題でしたが、障害練習を採り入れながら徐々に改善が見られ、不良馬場だった前走の新潟大賞典で3着。復調の兆しを見せました。現在全国リーディングトップを走る厩舎の勢いも見逃せません」

 太田記者が注目するもう1頭は、白毛一族のベテランだ。

「昨年の覇者ハヤヤッコ(牡7歳)も忘れてはいけません。前走の新潟大賞典は、さすがに馬場が悪すぎた印象。6着という結果も致し方ないでしょう。

 もともと常に力を出しきるタイプですが、最近はスローペースで展開が不向きだったGIII中日新聞杯(12月10日/中京・芝2000m)で5着、GII金鯱賞(3月12日/中京・芝2000m)でも4着と健闘。年を重ねて、ますます充実している印象があります。

 今回は、ユニコーンライオン(牡7歳)やテーオーシリウス(牡5歳)など先行勢がそろっていて展開も向きそう。昨年と同じ浜中俊騎手が手綱をとるのも好材料です。連覇のチャンスは十分にあると思います」

 今年の函館開催は、再び波乱のフィナーレとなるのか。ここに名前が挙がった2頭からも目が離せない。

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