安田記念は1年経っての成長が見込める「伏兵」に要注意 ダービージョッキー大西氏は「上位に食い込める可能性は大いにある」 (3ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 実際、今年の年明けにGIII京都金杯(1月5日/中京・芝1600m)を快勝。重賞2勝目を挙げて賞金加算に成功しました。そこで、ハンデ58kgを克服したこと、さらにいつもより前目のポジションで運べたことに成長を感じました。

 前走のGII中山記念(8着。2月26日/中山・芝1800m)でも、コーナー4つの慣れないレースながら、こちらも好位のインでこれまでにない立ち回りを披露。直線もインから抜け出す構えを見せました。最後は前が詰まってまったく追えない形でゴールとなりましたが、スペースさえあれば、勝ち負けに加わっていたと思います。

 この2戦の内容から、1年経っての成長は十分にうかがうことができました。今なら、安田記念でも上位に食い込める可能性は大いにあるでしょう。

 ガイアフォースとイルーシヴパンサー、どちらも面白い存在ですが、より人気がないであろうイルーシヴパンサーを今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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