ソールオリエンスの二冠達成を阻止する馬はいるか? 穴党記者が日本ダービーで一発を期待する伏兵2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 管理するのは、ダービー3勝の友道康夫厩舎。同厩舎では1週前にびっしり仕上げて、当週は微調整でレースに備えるのが調教パターンですが、1週前追い切りの動きは絶好。前走以上を思わせる出来です。良馬場濃厚の頂上決戦では、ゴールに向かってぐんぐん伸びていく末脚が見られると思います」

 松田記者はもう1頭、皐月賞組以外で気になる馬がいるという。シャザーンと同じ友道厩舎の管理馬だ。

「未勝利戦からの3連勝でGII京都新聞杯(5月6日/京都・芝2200m)を勝ったサトノグランツ(牡3歳)です。

 追い比べを制した前走で上がり33秒3の脚を使っていますが、どちらかというと、スパッとキレるタイプではなく、前目で脚を使い続けるタイプ。皐月賞で2着に力走したタスティエーラ(牡3歳)がそうしたように、穴をあけるなら、キレ味抜群の相手より前々の競馬で抵抗できる馬と見ています。

 同じローテーションでダービー制覇を遂げた2019年のロジャーバローズ(京都新聞杯2着馬)のような積極策での一発を期待しています」

 はたして、ソールオリエンスの二冠達成を阻む存在はいるのか。競馬界最高峰の舞台で繰り広げられる熾烈な争いに注目したい。

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