オークスでリバティアイランドを逆転するのは? 穴党記者の狙いは阪神JF、桜花賞で惨敗した実力馬の大反撃 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 オークスで桜花賞組が強いのは、やはりそこまでに力関係ができていて、桜花賞にはそれだけ強い馬が集結しているということ。結果、オークスでも距離適性云々以上に、その能力差を逆転できないからだと思います」

 となると、桜花賞組に逆転候補がいるということか。

「そうですね。逆転候補にしても、穴馬を探すにしても、今年は特に桜花賞で力を発揮できなかったとか、オークスで変わり身がありそうな馬を見つけるのが近道だと思います。人気どころでは、(桜花賞4着の)ハーパー(牝3歳)あたりが面白そう。穴なら、着順が大きかった馬から選ぶのが手でしょうね」

 そうして、木村記者は"桜花賞大敗"組から2頭の激走候補をピックアップした。

「まずは(印をつけるうえで)本命まであってもいいかなと思っているのが、ラヴェル(牝3歳)です。GIIIアルテミスS(10月29日/東京・芝1600m)では、リバティアイランドに不利があったとはいえ、同馬を差して快勝。あの差しきった感じと雰囲気は"本物"だと思うので、まだ見限りたくないですね。ポテンシャルの高さは間違いないと見ています」

オークスでの逆襲が期待されるラヴェルオークスでの逆襲が期待されるラヴェルこの記事に関連する写真を見る アルテミスS以降、阪神JF、桜花賞はともに11着と馬群に沈んだ。はたして、そこから巻き返しを図れるのだろうか。

「前2走は、どちらも枠が悪かったですよね(阪神JF=8枠18番、桜花賞=8枠17番)。それに、前走に関しては調整過程も怪しく、ぎりぎりで間に合った感じ。単純に"走れていない"というものでした。いろいろと嚙み合っていなかった、というのは確かです。

 半姉ナミュールもそうですが、この馬は母父ダイワメジャーの影響か、気持ちの面で難しいところがあって、続けて高いパフォーマンスを出せないところがありますよね。それが、過去2走の結果に出たのではないか、と。

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