『みんなのKEIBA』新MC・竹俣紅アナが語る初めての競馬の世界「お昼休みもレースを見ながらご飯を食べています」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

――競馬の世界には、専門用語や独特の言い回しも多いですからね。

「いろいろと調べていた時に『(馬群を)さばく』という言葉が出てきたのですが、将棋にも『駒をさばく』という表現があって、状況をすっきりさせるというか、うまく切り抜けていくというような意味があるので、似たような意味の言葉があって面白いなと思いました。

 毎週予想をするのは大変なのですが、実際に自分で予想をしてみると、馬ごとのデータを集めるので、どの馬がどういう背景を持って走っているのかがわかった状態でレースを見ることができる。レースの面白さが倍増どころか、5倍にも10倍にもなるんだなと感じています」

――予想をするのとしないのとでは、そんなにも違いますか。

「もうまったく違います! もちろん、ただ見ているだけでも十分楽しめますが、その馬が今までにどういうレースを走ってきて、キャリアが何戦で、どういう血統を持っていて、今回は馬体重が何kgで、といったことを知っていると、レースの見え方がちょっと変わってきますね。といっても、私はまだまだですけど(苦笑)」

――競馬を見ていて、どんなところが難しいと感じますか。

「出演者のみなさんがパドックの映像を見ながら、『この馬がいい』とおっしゃるのですが、その辺りはまだ全然わからなくて......。

 東京競馬場へ初めて行った時も、パドックを見るには見たのですが、間近で馬を見て『毛ヅヤが美しいなあ』と思う一方で、『歩き方で調子を測る? 一体どうやって見ればいいんだろう?』と。パドックや追い切りの様子を見て、私も馬の善し悪しがわかるようになりたいです」

――その点は、競馬を長く楽しんでいる方々でもわからない方は多いと思います。

「JRAのビギナー向けのパンフレットに『お尻が上がっている馬がいい』ということが書いてあって、私もお尻が上がっている馬を探そうと思ったんですけど、どの馬もキュンと上がっていて(苦笑)。

 それでも、井崎(脩五郎)先生がパドックを見て『チャカチャカしている』とおっしゃっていた馬は、私も『あ、なんかこの馬、挙動がちょっと違う!』とわかりました。そういうのがわかるだけでも感動がありますね」

――競馬場へ行ったのも、番組のMCが決まってから初めて行かれたのでしょうか。

「3月に番組の見学で中山競馬場へ行ったのが初めてでした。初めて見る馬の姿は、本当にカッコよかったですね。私が最初に見たレースは、障害レースだったのですが、柵を飛び越える姿はもう本当に『馬が飛んでる!』と思いました(笑)。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る