激戦のNHKマイルCはハイペース必至 穴党記者はその展開に合ったタイプの違う2頭に白羽の矢 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そこで、坂本記者は2頭の穴馬候補をピックアップした。

「1頭目は、モリアーナ(牝3歳)です。GI桜花賞は賞金が足りずに除外。その代わりに参戦した前走のニュージーランドTでは4着でした。

 外目の7枠14番から発走し、道中は流れに乗ってレースを進めていました。勝負どころの3~4コーナーで一気に4番手まで押し上げて、そのまま脚を伸ばして勝ち馬からコンマ3秒差。小回りの中山コースとあって、外、外を回らされたロスが響いた感があり、地力は示した内容だったと思います。

 2走前のGIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)では、好位で運んだ2頭が上位を占めたなか、末脚に徹して3着。負けて強しの競馬でした。やはり自分のリズムでいけて、じっくりと構えられる東京コースのほうが向いており、条件的にも今回のほうが好転すると思われます」

 GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月11日/阪神・芝1600m)では、2番人気に支持された素質馬。状態を含めて、さまざまな要素がかみ合えば、上位進出は可能だろう。

「状態自体はよさそうで、1週前の追い切りでは美浦のWコースで僚馬を追走する形から、抑えきれないほどの抜群の手応えを見せて、およそ1馬身先着。キレ味よく、ラスト1ハロンでは楽々と11秒3の時計をマークしました。

 実に気合い乗りのよさが伝わってくる動きを披露。鞍上にはベテランの横山典弘騎手を迎え、名手との新たなコンビで、いかにも一発ありそうな雰囲気が伝わってきます」

 坂本記者が注目するもう1頭は、オールパルフェ(牡3歳)だ。

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