ＧＩ馬の兄にも勝る能力秘めるダノンタッチダウン 距離延長の皐月賞でも自慢の末脚が炸裂するか (2ページ目)
重賞勝ちは果たせなかったものの、世代トップレベルの戦いで勝ち負けできる力を示したダノンタッチダウン。その後はたっぷりと休養をとって、皐月賞に直行する。ただ、これまでの３戦はすべてマイル戦。今回は初の2000ｍ戦に挑むことになる。陣営はその点をどう見ているのか。関西競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。
「陣営は、距離延長について『やってみないとわからないが、折り合いを欠くタイプではないし、こなせる気配はある』と話していました。事実、そのレースぶりからは距離が延びたほうがよさそう。プラスに働く可能性もあるのではないでしょうか。
とはいえ、血統的には短距離寄りであることは否めません。それが、実際のレースでどう出るか、ですね」
距離については未知数だが、馬の素質自体はスタッフも認めているという。トラックマンが続ける。
「陣営は『（ダノンタッチダウンは）能力が高く、いい決め手を持っている』と高評価。『兄と比べても手先が器用で、手前もしっかり変えてくれる』と、大きな期待を寄せています。
しかしながら、まだ馬体面はかなり緩いようで、成長の余地を残しているとのこと。レースをこなすごとにどれだけ上積みできるか、気を配っていきたいそうです。でも逆に言えば、そういった状態にあって、これだけの結果を残しているのですから、末恐ろしい限りです」
いよいよクラシックに挑む「大器」ダノンタッチダウン。未知の距離でどんな走りを見せるのか、注目である。
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