近年の阪神大賞典は波乱含み 「穴党記者」は中間の気配がいいベテラン2頭の大駆けを匂わす (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

阪神大賞典での大駆けが期待されるユーキャンスマイル阪神大賞典での大駆けが期待されるユーキャンスマイルこの記事に関連する写真を見る「まず気になるのは、ユーキャンスマイル(牡8歳)です。3年前の覇者で、一昨年の2着馬。昨年も5着と健闘しています。

 今年8歳となりますが、3走前のGIII新潟記念(9月4日/新潟・芝2000m)で2着と好走。2走前のGIIアルゼンチン共和国杯(11月6日/東京・芝2500m)でも7着ながら、上がり33秒7の末脚を繰り出して勝ち馬にコンマ4秒差まで迫るなど、目立った衰えは感じられません。

 基本的には末脚勝負を持ち味としており、展開待ちのタイプではありますが、過去の好走歴が示すとおり、3コーナーすぎから自ら動いて、長くいい脚を使えるのがこの馬のストロングポイント。4角でそれなりの位置にいれば、チャンスは大いにあると思います。

 この中間も友道康夫厩舎の管理馬らしく、栗東CWを中心に長めからしっかりと乗り込まれて、態勢は万全。有力馬が先を見据えた仕上げであるのに対して、明け8歳のこの馬は一戦、一戦が勝負です。

 鞍上の石橋脩騎手も、過去3戦の連続騎乗で持ち味は十分につかんだはず。この馬の能力をきっちりと引き出してくれるでしょう。得意舞台での激走があっても、驚けませんよ」

 大西記者が注目するもう1頭も、明け8歳馬のベテランホースだ。

アフリカンゴールド(せん8歳)です。昨年のGII京都記念(阪神・芝2200m)で逃げきり勝ちを決めたように、スムーズに先行できたほうが持ち味が生きるタイプ。連覇を狙った前走の京都記念(2月12日)で9着に終わったのも、逃げられなかったことが敗因でしょう。

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