3歳牝馬戦線がわかる識者選定ランキング。リバティアイランドの「1強」状態のままクラシックに突入するのか (3ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位は、シンザン記念を制したライトクオンタム。前回から大幅にポイントを伸ばして、一気に上位へのランクインを果たした。ここからどう化けるのか、注目される。

土屋真光氏(フリーライター)
「日本での登録馬は6頭しかいない、貴重なディープインパクト産駒のラストクロップ。キレ味だけでなく、馬体重が420kg台で小柄という点も父譲り。シンザン記念で見せた強烈な末脚が強調されていますが、デビュー戦では先手を奪って快勝し、どこからでも競馬ができるのは強みです。

 ここからどこまで成長するかがポイントではありますが、折り合いのよさやフットワークの大きさから、オークスの距離までは好走してくれそうな予感があります」

 3位は、前回1位だったラヴェル。阪神JFでの惨敗によって、大きく評価を落とした印象だ。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「馬場状態が特殊だった阪神JF。完全にインコース有利な馬場だったことから、外枠勢は苦戦を強いられました。ラヴェルは大外の18番枠で、しかも大きく出遅れ。惨敗も致し方なく、同レースの結果はノーカウントと考えていいと思っています。

 勝ったアルテミスSのレースぶりからして、本来リバティアイランドとの差はそこまでないはず。不利のない条件での巻き返しを期待します」

 4位は、4頭の馬が同ポイントで並んだ。デインバランス(牝3歳/父エピファネイア)、キタウイングドゥアイズ(牝3歳/父ルーラーシップ)、そしてムーンプローブ(牝3歳/父モーリス)である。

吉田氏
「デインバランスは、エピファネイア産駒らしい重厚感があり、トモのボリュームは若駒離れしています。アルテミスSでは、パドックでもテンションが高くならず、レースでもポンと前づけすることができました。ただ、超スローペースと馬込みの競馬で多少力んでしまって4着。そこは、若さでしょう。

 2着リバティアイランドが直線で詰まって追えなかった内側で、この馬も正味300mぐらいしか追えていませんでした。また、枠の並びの問題なのか、道中でポジションを下げる形になったのも誤算でした。

 つなぎは少し短めですが、クッションがあり長くいい脚が使えるタイプ。好位で折り合って、長い直線でしのぐような競馬ができるようになれば、大きいところでも戦える気がします」

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