国枝調教師が「理想的な成長曲線を描いている」と評するダノンザタイガー。共同通信杯でクラシックの主役へと躍り出るか (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

「前走の東スポ杯2歳Sでは馬体重がプラス12kgと大きく増えていましたが、国枝調教師によると『今回もプラス体重になりそう』とのこと。ただ、『絞れていないわけではなく、成長分』だと言っていました。

 体つきはもともと頼りない面があったので、『体が増えて、ようやく牡馬らしくなってきた。理想的な成長曲線を描いている』と国枝調教師。クラシックの頃には『さらによくなるのでは』と、先々への期待も膨らませていました」

 実際、共同通信杯の1週前追い切りでもすばらしい走りを見せていたようだ。トラックマンが続ける。

「その追い切りでは、最後が猛烈な向かい風でタイムが出にくい条件でした。にもかかわらず、ダノンザタイガーは最後の1ハロンを11秒4でまとめる好内容を披露しました。

 追い切りに騎乗した主戦の川田将雅騎手は、『まだ動ききれていない。もっとよくなってくるはず』と辛口ジャッジでしたが、それは求めるものが高いからこそでしょう。その動きからして、現時点でも十分に世代トップクラスと見ていいのではないでしょうか」

 陣営が描く青写真は、共同通信杯を勝ちきってクラシックへ向かうこと。成長急のダノンザタイガーの走りから目が離せない。

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