波乱含みの京成杯。穴党記者は今の中山の馬場で力を発揮しそうな実力馬2頭に目を向ける (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

京成杯での勝ち負けが期待されるソールオリエンス京成杯での勝ち負けが期待されるソールオリエンスこの記事に関連する写真を見る そうして松田記者は、今の舞台設定で激走が期待できる馬を2頭推奨する。「少頭数なので、人気寄りになってしまうかもしれませんが......」と言って名前を挙げた1頭目は、1戦1勝のソールオリエンス(牡3歳)だ。

「新馬戦(11月13日/東京・芝1800m)を勝ったばかりですが、管理する手塚貴久調教師の評価がすこぶる高いんです。師は『やる気があって、走ることに前向き。まだよくなるだろうけど、現時点での完成度はキングズレインより上』と話しています。

 比較対象として挙がったキングズレインは、京成杯と同じ舞台で行なわれたGIホープフルSの3着馬。同馬をしのぐ力があるという見立てで、非常に楽しみな存在です。

 実際、新馬戦は強かったですね。3番手から2着馬レーベンスティール(次戦の未勝利戦で3馬身半差の完勝)とマッチレースを展開し、3着以下を5馬身も離しました。スタート直後には他馬と接触しながらも、冷静さを失わず、上手な競馬ができたと思います。

 前半1000mの通過タイムが65秒0という超スローペースだったとはいえ、ラスト3ハロンのレースラップが11秒5-11秒0-11秒0という速さのなかでロングスパートを発揮。舞台こそ違いますが、今の中山の馬場にマッチそうな脚質です。

 半兄は海外GIのドバイターフで、2021年に2着、2022年に3着と奮闘したヴァンドギャルド。その血筋からしても、1戦1勝馬でも侮れません」

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