好配当続出のフェアリーS。穴党記者が期待するのは捲土重来を期す伏兵2頭の激走 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 あと、クリストフ・ルメール騎手が引き続きコンビを組むことで注目されているエナジーチャイム(牝3歳)も、まだ粗削りな面が目立ちます。血統的な魅力はありますが、そこまでの信頼は置けないと見ています。

 こうした状況を踏まえれば、伏兵の台頭も十分に考えられ、馬券的にはオイシイ配当が期待できるかもしれません」

 坂本記者はそう言って波乱ムードを匂わせるが、そもそもフェアリーSは"出世レース"である一方で、"荒れる"一戦としても知られている。過去10年の結果を振り返ってみると、3連単はすべて万馬券。10万円を超える高配当が5回も出ており、2013年には50万円超え、2015年には40万円超えといった高額配当が飛び出している。

 そこで、坂本記者は人気の盲点となり、好配当を生み出してくれそうな穴馬2頭を推奨する。

フェアリーSでの一発が期待されるブラウンウェーブフェアリーSでの一発が期待されるブラウンウェーブこの記事に関連する写真を見る「1頭目は、ブラウンウェーブ(牝3歳)です。前走のオープン特別・福島2歳S(11月13日/福島・芝1200m)は7着に敗れましたが、外目の7枠13番発走から出遅れたことが響きました。それでも、最後は4角13番手から上がり34秒8の末脚を繰り出して、しぶとく追い上げたことは評価したいと思います。

 新馬戦(10月30日/新潟・芝1400m)では、好スタートを決めて快勝。好位から長く脚を使って勝ちきった内容は悪くありませんでした。再び同様の競馬ができれば、巻き返しがあってもおかしくありません。

 今回は距離が延びてマイル戦となりますが、スプリント戦の前走よりも流れに乗りやすくなる点がプラス。父モーリス、母の父ハーツクライという血統背景からも、距離はこなせていいと思います。

 勝った新馬戦は、秋の新潟開催でやや重の馬場。それを思えば、力を要する今の中山の馬場も苦にしないと見て、一発を期待したいです」

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