有馬記念で0勝の血統的ジンクスを「現役最強馬」が打ち破るか、レースと相性がいい5歳牝馬が上回るか (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 父ゴールドシップは3歳時の2012年の有馬記念勝ち馬で、4、5歳時にも3着した馬。その父ステイゴールドの産駒は2011、13年の勝ち馬オルフェーヴル、2009年の勝ち馬ドリームジャーニー、2012年の2着馬オーシャンブルーなどが出ているという、有馬記念とは相性のいい血統だ。

"5歳のウイン牝馬"といえば、先日のGⅠ香港ヴァーズでウインマリリンが、海外の大舞台ながらGⅠ初制覇を果たした。ウインマイティーは2020年のオークスで1着デアリングタクト、2着ウインマリリンに次ぐクビ差3着に好走していたこともあり、それに続きたいところだ。

 以上、今年の有馬記念は、タイトルホルダー、ウインマイティーの2頭に期待する。

【著者プロフィール】

平出 貴昭(ひらいで たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

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