阪神JFはビッグボーナスを得るチャンス。狙いは過去に数多くの好走例がある2パターンから導いた穴馬候補 (2ページ目)

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 サンティーテソーロは、2戦目の未勝利で5馬身差の逃げ切り勝ちを決めると、続く前走の1勝クラス・サフラン賞(10月2日/中山・芝1600m)も逃げて、後続に3馬身差をつける圧勝劇を披露。その勢いに乗って、GIに挑む。

 片や、ミスヨコハマは2戦目の未勝利で初白星を挙げると、その後はGIII函館2歳S(7月16日/函館・芝1200m)で5着、オープン特別のすずらん賞(9月4日/札幌・芝1200m)で3着、GII京王杯2歳S(11月5日/東京・芝1400m)で7着と奮闘。そして、6戦目の1勝クラス・赤松賞(11月20日/東京・芝1600m)を勝って、阪神JFに駒を進めてきた。

 過去の例から2頭とも楽しみな存在ではあるが、阪神JFの過去10年で馬券に絡んだ30頭の戦績を改めて見てみると、そこまでに5戦以上こなしてきた馬は1頭もない。2012年に2着となったクロフネサプライズの4戦が最多だ。

 このデータから、ミスヨコハマの評価を落として、ここではサンティーテソーロを穴馬候補として推したい。

 次に注目したいのは、前走で重賞勝ちを遂げていながら人気薄だった馬だ。

 こうしたパターンの好走馬も多く、2013年に5番人気で勝利したレッドリヴェール、2014年に4番人気で3着に入ったココロノアイ、2019年に4番人気で完勝したレシステンシア、2021年に4番人気で3着と奮闘したウォーターナビレラらがいい例となる。

 そして今回、前走で重賞を勝ってきた馬は、キタウイング(牝2歳)、ドゥーラ(牝2歳)、ラヴェル(牝2歳)、リバーラ(牝2歳)と4頭いる。そのうち、GIIIアルテミスS(10月29日/東京・芝1600m)の勝ち馬ラヴェルは上位人気が予想される。

 残るは3頭。キタウイングは2戦目で未勝利を勝ち上がって、続く前走のGIII新潟2歳S(8月28日/新潟・芝1600m)を勝利。道中は後方の内を追走し、最後は上がり33秒0の末脚を繰り出して差し切り勝ちを決めた。

 ドゥーラも2戦目の未勝利で評判馬を下して勝ち上がり、前走のGIII札幌2歳S(9月3日/札幌・芝1800m)を好位から差し切り勝ち。牡馬相手でも1番人気に推され、その人気に応える見事な走りを見せた。

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