ショウナンパンドラの子として注目されるウォーターハウスは「実戦に行ってよさが出そう」 (2ページ目)
5歳になってからも重賞の舞台で上位争いを演じていたが、GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)で3着になったあと、宝塚記念に向けて調整する過程で故障。放牧後も回復に至らず、秋には引退して繁殖牝馬となった。
そのショウナンパンドラが2020年に産んだのが、ウォーターハウス。母も管理してきたスタッフらは、デビューに向けて調整を続ける同馬について、どう見ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。
「ウォーターハウスについてスタッフは、『水準レベルで動けており、(調整は)順調に進んでいる。追い切りに騎乗した西村淳也騎手の感触もよかった』と話していました。馬体重は450kgほどで、『気性もおだやかで、距離は長めのほうがよさそう』とのことです」
また、入厩してからの成長ぶりについて、スタッフはこう話しているという。先述のトラックマンが続ける。
「同馬の成長速度についてスタッフは、『ゆっくりめ』と言っていました。とはいえ、その点については『母も晩成だったから』と意に介していない様子で、『実戦に行ってから、よさが出そう』という見立てです。加えて、『父のいい部分もきちんと出ている印象』と言って、デビュー戦での走りに期待しているようでした」
初陣の予定は、12月4日の2歳新馬(阪神・芝1800m)。鞍上は西村騎手が務める。はたして、ジャパンCを制した名牝の子はどんな走りを見せるのか、注目したい。
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