マイルCSは有力3歳馬2頭でなく、荒れ馬場でも力を発揮できる人気薄の3歳馬2頭に要注意 (3ページ目)
「マテンロウオリオン(牡3歳)です。同馬もダービーでは17着と惨敗を喫しましたが、短期間で3度の関東遠征、かつ適性外の距離が響いたもの。その結果は、度外視していいでしょう。
秋の復帰戦となった前走のGIIスワンS(10月29日/阪神・芝1400m)は、ダービー惨敗の影響がないかを確認する一戦でしたが、結果は7着。ただ、後方からこの馬らしい末脚を発揮できたことは収穫です。ひと叩きしたことで、馬体も引き締まり、状態は確実に良化しています」
春のGINHKマイルC(5月8日/東京・芝1600m)では、クビ差の2着。マイル戦では4戦4連対と、適距離に戻って本領を発揮しても不思議ではない。
「いずれも2着に入ったGIIニュージーランドトロフィー(4月9日/中山・芝1600m)やNHKマイルCの走りから、大外強襲のイメージが強いですが、少し荒れ馬場だったGIIIシンザン記念(1月9日/中京・芝1600m)では好位につけて、ロスなく回って最内を突いて快勝。時計勝負でも結果は残せているものの、血統や馬体、息の長い末脚から、今の阪神の馬場で一段とパフォーマンスが上がりそう。
発馬によるロスがポイントになりますが、馬場状態から直線に入って(馬群が)横に広がりやすい状況は、この馬にはプラスに働く見立て。"仕事人"横山典弘騎手の手腕に期待しています」
断然の主役不在のマイル戦線。セリフォス(牡3歳)、ダノンスコーピオン(牡3歳)といった有力3歳馬だけでなく、人気薄の3歳馬2頭にも要注意だ。
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