マイルCSは有力3歳馬2頭でなく、荒れ馬場でも力を発揮できる人気薄の3歳馬2頭に要注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

今の阪神の馬場が合いそうなピースオブエイト今の阪神の馬場が合いそうなピースオブエイトこの記事に関連する写真を見る そうした状況を受けて、吉田記者は2頭の穴馬候補を挙げた。1頭目は、先週のGIエリザベス女王杯でも馬場状態を読みきって、ジェラルディーナを勝利に導いたクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗するピースオブエイト(牡3歳)だ。

「デビュー3連勝後に挑んだGI日本ダービー(5月29日/東京・芝2400m)は、キャリアの浅さや距離、馬場適性などによって18着と惨敗。その後、休養を挟んで臨んだGIII小倉記念(8月14日/小倉・芝2000m)も、ダービー惨敗の影響を感じさせる状態で5着に敗れ、さらなる立て直しを余儀なくされました。

 しかし、復帰戦となった前走のGII富士S(10月22日/東京・芝1600m)では、復調を感じさせる走りを見せて4着と健闘。上位3頭には伸び負けした形ですが、発馬のミスが堪えて本来の競馬ができなかったことを踏まえれば、悪くない結果だと思います」

 阪神競馬場では2戦2勝。ともに芝1800m戦だったが、今回と同じ外回りコース。得意舞台で巻き返しを果たしてもおかしくない。

「ツメや少し短めのつなぎ、さらにその走法から、渋化+荒れ馬場でパフォーマンスが上がるタイプと見ています。やや重の馬場で逃げきり勝ちを収めたGIII毎日杯(3月26日/阪神・芝1800m)の時のような、しぶとさが生きる馬場、いいポジションでの競馬ができれば、鞍上込みで侮れない1頭になると思いますよ」

 吉田記者が推奨するもう1頭も、今春のダービーに出走した3歳馬だ。

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