きさらぎ賞は京成杯、根岸Sでも穴馬を導き出した「過去データ」から抽出した3頭に要注意 (2ページ目)
同馬はまだ2歳新馬(10月16日/阪神・芝1800m)を勝ったばかりだが、そのデビュー戦では出遅れながらも、好位4番手から抜け出して快勝。素質を感じさせるレースぶりを披露した。
初戦で見せた能力の高さに加え、厩舎の相性のよさを鑑みれば、軽視は禁物。2018年のサトノフェイバー(4番人気1着)、2020年のストーンリッジ(4番人気2着)と、過去にもキャリア1戦の馬が奮闘していることを考えても、一発の可能性は十分にある。
次に着目したいのは、前走で未勝利を勝ち上がったばかりの馬である。このタイプは実績面で見劣り、低評価にとどまることが多いが、過去に何度か好走を果たしているのだ。
いい例となるのは、2012年に2番人気で3着となったベールドインパクト、2013年に5番人気で2着に入ったマズルファイヤー、2014年に6番人気で3着入線を遂げたエイシンエルヴィン、2018年に5番人気で3着と善戦したラセットらである。
この時期の若駒の成長は著しく、未勝利を勝ち上がったばかりの馬でも重賞で台頭するケースが多々ある。そこで、今年の出走メンバーを見渡してみると、このパターンにハマりそうな馬が2頭いることがわかった。
ストロングウィル(牡3歳)とセルケト(牝3歳)である。
ともに2戦1勝。新馬戦でも上位争いを演じて(ストロングウィル=新馬2着、セルケト=新馬3着)、続く未勝利戦では後続を1馬身以上離して快勝している。そうした成長過程を踏まえても、決して侮れない存在である。
ただ、セルケトは牝馬。過去10年のきさらぎ賞で、牝馬で馬券に絡んだのは断然人気で完勝したルージュバックのみ。その点を考慮して、ここではストロングウィルのほうをよりオススメしたい。
最後にピックアップしたいのは、前走の500万下(現1勝クラス)で惜しくも2~4着に終わっている馬である。過去、こうした馬の好走例も結構見られている。
たとえば、2012年に4番人気で2着入線を果たしたヒストリカル、2013年に3番人気で3着となったアドマイヤドバイ、2018年に2番人気で2着に入ったグローリーヴェイズ、2019年に6番人気で2着と好走したタガノディアマンテ、同7番人気で3着と善戦したランスオブプラーナらがそうだ。
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