人気薄のディープ産駒が狙い目。小倉記念は3頭の穴馬がアツい配当を生む

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 8月6日に行なわれるGIII小倉記念(小倉・芝2000m)。「夏のローカル競馬」「小回り」「ハンデ戦」......と、まさに"荒れる要素"が詰まったレースは、過去の結果を見てもそのイメージどおり、頻繁に"波乱"が起こっている。

 例えば昨年は、ブービー人気(12頭中11番人気)のクランモンタナが勝利。2着は4番人気のベルーフ、3着には6番人気のエキストラエンドが入って、3連単の配当は32万1730円もついた。

 2009年も、16番人気のダンスアジョイが勝って大波乱。単勝が6470円、3連単は97万8500円という超高配当となった。さらに、翌2010年も9番人気のニホンピロレガーロが快勝し、続く2011年も15番人気のキタサンアミーゴが2着に突っ込んでくるなどして、荒れるケースが続出している。

 今年は13頭立てと比較的頭数が落ち着いたレースとなるが、12頭立ての昨年も波乱の決着だった。であれば、今回も荒れると踏んで、貪欲に「穴馬」を狙っていくべきだろう。

 そこで、過去10年の傾向をもとにして、波乱の立役者となる「伏兵馬」を探っていきたい。

 小倉記念の傾向として、まず取り上げたいのは「父の父がサンデーサイレンス」という馬の強さだ。2008年~2016年までなんと9年連続で、その血統の馬が勝ち星を挙げている。

 もちろん、今やサンデーサイレンス系は、日本の競馬界を制圧しようかという状況にある。それだけに、その血筋が強いのは当然のことと言える。ただ、9年連続というのは、そう簡単なことではない。父方が「サンデー系」という血統が強いGI有馬記念でも、一昨年は父の父が"非サンデー"のゴールドアクターが勝っている。

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