千夜一夜より一攫千金!ドバイワールドカップはこの馬たちで大儲け (4ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 そうした昨年の結果を踏まえ、対抗にポストポンドとし、単穴をやはり重い馬場への適性からジャックホブスとした。約半年ぶりのレースだったGI英チャンピオンSでは2000mのチャンピオン馬アルマンゾル、凱旋門賞を制したばかりのファウンドに続く3着と力の一端を示した。加えて、鞍上のウィリアム・ビュイック騎手は、メイダン競馬場では昨シーズン、今シーズンともに勝率20%台をたたき出している。この競馬場なら、ライアン・ムーア騎手よりもこちらを推したい。

 そして4番手に日本のサウンズオブアース(牡6歳)。勝利するのは至難であろうが、相手・コースを選ばず、大レースであと一歩の結果を出している。ここでも相手なりに通用するのではないか。

 なお、馬場の乾燥が早かった場合には、ハイランドリールを本命とし、対抗にポストポンド、3番手にセブンスヘヴンとしたい。

ドバイワールドカップ断トツの1番人気、アロゲート。通算成績7戦6勝ドバイワールドカップ断トツの1番人気、アロゲート。通算成績7戦6勝

 ドバイワールドカップは、アメリカ現役最強馬の呼び声が高いアロゲート(牡4歳)が話題性でも断然の中心的存在となっている。「競馬に絶対はない」と言われるが、どこをどう切り取っても、この馬には死角らしい死角が見つからない。重箱の隅をつつけば、「初ナイター」「初海外遠征」「超ハイペースに巻き込まれて失速」ということが考えられるが、どれもこじつけに終わってしまいそうだ。

 したがって、本命はそのままアロゲート。昨年のGIブリーダーズCクラシックで、昨年のドバイワールドカップの勝ち馬カリフォルニアクロームらを下し、続く今年1月のペガサスワールドカップは後続を突き放す圧勝。スピードがあり、逃げることも可能だし、逆に控える競馬から速い展開を自力で潰しに行く力もある。アメリカで走った馬の大半とは勝負付けが済んでいる。あとは普通に回ってくるだけでいいはずだ。

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