最強世代の「最終番付」。ダービー馬に最も近い馬がハッキリ見えた (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 2位は、皐月賞馬のディーマジェスティ。マカヒキに首位の座を譲ってしまったのは、ダービーに向けて何かしら不安があるのだろうか。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「皐月賞では、マカヒキより少し前に位置して、3角から大外を回して徐々に進出。そこから直線に入って、もう一度伸びて完勝しました。当然、ダービーの有力候補に名乗り出たと言えます。しかしながら、皐月賞では展開の利があったことは確か。ダービーでは、それを差し引く必要があると考えます」

土屋真光氏(フリーライター)
「皐月賞はハイペースを利しての勝利だったとはいえ、直線で2段ロケットのような加速で前方馬群をひと飲みし、さらに後ろから迫ってきたマカヒキを完封した脚は圧巻でした。ただ、やはり“はまった”という感は否めません。また、イメージほど共同通信杯の勝ち馬がダービーで勝てていない(過去20年では2001年のジャングルポケット1頭のみ)、という点が気になるところです」

 3位は、リオンディーズ。皐月賞では5着(4位降着)でも、変わらずに高い評価を得ている。

土屋氏

「もともとはダービーでこそ、と思っていた馬。皐月賞も、普通のハイペースだったらあのまま押し切っていたかもしれません。ダービーでも枠順次第といった面はあるものの、今回は気楽な立場となって、“ここ一番”で強さを発揮するミルコ・デムーロ騎手の手腕が冴えるのではないでしょうか」

木南氏
「皐月賞は、完全なる“暴走”。中山の難しさを改めて痛感しました。それでもパドックや返し馬では、リオンディーズのパワフルな馬体とフットワークに惚れ惚れさせられました。菊花賞馬の兄エピファネイアのベストレースは、速いペースで押し切ったジャパンC(東京・芝2400m)。少々強引でも、今回は押し切ることができるのではないか、と考えています」

  

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る