オークスで姉たちの雪辱を。先行策が光るエンジェルフェイス (3ページ目)
また、エンジェルフェイスの長所について、陣営はこんなふうに捉えているという。前述のトラックマンが続ける。
「2勝はいずれも逃げ切り勝ちですが、気性的に『逃げなければダメ』というタイプではなく、『とにかくスタートセンスが抜群なため、結果的に逃げる形になっている』とのこと。スタートで少しでもリードが取れるのはメリットですし、オークスでも前々につけて、絶妙なペースで運べれば、十分に好走は可能でしょう」
桜花賞で圧倒的な人気を集めながら4着に敗れたメジャーエンブレム(牝3歳)は、オークスからGINHKマイルC(5月8日/東京・芝1600m)へと矛先を変えた。そうなると、中団から後方に構える桜花賞1、2着馬、ジュエラーとシンハライト(牝3歳)が自然とレースの中心になるだろう。
ということは、先行勢への警戒は俄然薄くなる。強力な同型もいなくなって、展開はエンジェルフェイスに向くかもしれない。
姉2頭が涙をのんだ牝馬クラシックの舞台。エンジェルフェイスがその雪辱を果たす可能性は十分にある。
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