二冠馬ドゥラメンテ、ドバイで世界デビュー戦を飾れるか (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yoshifumi Nakahara/AFLO

 このレースには日本から他に、一昨年のGI日本ダービー馬ワンアンドオンリーと昨年のGIジャパンカップ2着馬のラストインパクトも参戦する。これらに立ちはだかる最大のライバルが、昨夏のGIキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを制した英国のポストポンドだ。昨年の凱旋門賞は結局回避したが、一時は有力馬の1頭に数えられていた。今年初戦、今回と同じコースの前哨戦をほぼ持ったままで快勝。ジェンティルドンナの持つレコードタイムに0秒65差のレース内容は、前述のワールドランキングでドゥラメンテと同じ121ポイントの評価を受けた。ドゥラメンテにとっても、今後を見据える上で「世界標準」との対戦は、いい指標になるはず。

 メインとなるドバイワールドカップには、3年連続の挑戦となるホッコータルマエが出走する。1年目の一昨年はオールウェザー馬場にフィットせず、しんがり負け。走路がダートに改修された昨年は軽快に先行するもコースの内側で先導する中継車に集中力を欠き、5着に敗れた。今回はそれらの経験を踏まえての参戦となる。今年1月の川崎記念を勝利し、前人未到の国内GI競走10勝目を果たした。その勢いを"三度目の正直"につなげられるか。

 しかし、ここもライバルは強力。本命視されているのは昨年の2着馬で、早々にドバイ入りして臨んだ今季初戦のハンデ戦をトップハンデで圧勝したアメリカのカリフォルニアクロームだ。ドゥラメンテ、ポストポンドと並ぶ121ポイントの評価で、もちろん現時点の世界ランク1位。これに次ぐ120ポイントのアメリカのフロステッドも評価が高い。

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