決戦まで23日。桜花賞は本当にメジャーエンブレムの「一強」か (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2位は、紅梅S(1月17日/京都・芝1400m)、前哨戦のチューリップ賞と連勝を飾ったシンハライト。デビュー前からの期待馬が、いよいよ「打倒・メジャーエンブレム」の一番手に浮上してきた。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)

「タイムフィルター指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)においては、メジャーエンブレムがクイーンCで記録した指数が、桜花賞前の3歳牝馬が出したものとしては過去最高。しかし、チューリップ賞もそれに迫るハイレベルな指数をマークしました。前半3ハロンは平均ペースでしたが、次の2ハロンでは(1ハロンが)12秒台に緩んで、前半はスローペースとなりました。にもかかわらず、上位2頭は極限に近い上がりタイム(33秒0)を繰り出して、1分32秒8でフィニッシュ。もしハイペースで運んでいたら、1分32秒台前半の時計が出ていたかもしれません。シンハライトは、それほどすごいタイムだったレースの勝ち馬です」

木南氏

「桜花賞本番と同じ舞台で強い勝ち方をした点と、上がりの数字が優秀だった点を、素直に評価したいと思います。ただ、弥生賞で敗れて、皐月賞でも鼻出血で大敗を喫したアダムスピークが全兄。血統的には、GI本番で結果を出せるかどうかは微妙なところです。さらに、跳びがきれいなうえ、軽量馬なので、馬場が悪化した場合、それを克服できるかどうか。いくつか課題を抱えています」

  

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る