決戦まで23日。桜花賞は本当にメジャーエンブレムの「一強」か (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

   1位は、第1回番付からずっと首位の座をキープしてきた「2歳女王」メジャーエンブレムが今回も満場一致でトップ。不動の本命として、本番を迎えることになりそうだ。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)

「年明け初戦のクイーンC(2月13日/東京・芝1600m)で、自らレースの流れを作って、好時計(1分32秒5)での勝利を飾った。あの走りこそ、まさに女王の貫録。チューリップ賞も好タイム(1分32秒8)による決着でしたが、体力面や展開面を踏まえれば、メジャーエンブレム優位に変わりはありません。スピードにパワーを兼備し、完成度の高さでは他の追随を許しません。スピード決着でも、タフな馬場になっても、問題なし。桜花賞の確固たる"主役"であることは間違いないでしょう」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「クイーンCの勝ち時計は、改めて優秀だったと感じています。加えて、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(1着。2015年12月13日/阪神・芝1600m)で、桜花賞と同じ舞台を経験し、輸送もこなしている点が好材料。あとは、本番で自分の競馬ができるかどうか、だけでしょう。『クイーンCの勝ち馬は桜花賞で勝てない』という歴史があって(1970年のタマミ、1976年のテイタニヤの2頭だけ)、最近でも2011年のホエールキャプチャ、2012年のヴィルシーナと、ともに2着止まり。ローテーション的には推せませんが、メジャーエンブレムは自分でレースを作って押し切るタイプ。それだけに、自ら歴史を覆(くつがえ)してみせるのか、その挑戦を応援したい気持ちになります」

土屋真光氏(フリーライター)
「チューリップ賞もハイレベルな決着でしたが、自分でペースを作って、しかもハイペースをそのまま押し切れるメジャーエンブレムのほうが、一枚上と考えます。クイーンCからの直行組はなかなか結果が出ていないとはいえ、そもそも阪神JFとクイーンCを連勝すること自体、まれ。この馬は、これまでの傾向には当てはまらない存在だと思います。桜花賞の内容次第では、距離不安が囁かれるオークス(5月22日/東京・芝2400m)でも期待でき、二冠達成も十分にありえるのではないでしょうか」

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