「3戦3勝」狙うドレッドノータス。皐月賞に新たな主役登場か (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 その後、休養に入ったドレッドノータス。週末に行なわれるトライアル戦、GIIスプリングS(3月20日/中山・芝1800m)を叩いて、本番の皐月賞に向かう。

 そのステップレースを目前に控え、陣営のムードは日に日に高まっているという。しかも、主役候補への条件とも言える「"3戦3勝"で本番へ」という思いが相当強いそうだ。そんな陣営の様子を、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「矢作調教師は、『皐月賞をさらに盛り上げるためにも、"3戦3勝"で皐月賞に向かいたい』と意気込んでいますね。過去2戦は、陣営としても半信半疑な部分もあったようですが、期待以上の走りで連勝。『おかげで、クラシック出走に必要な賞金を稼げたうえ、ゆっくりと休ませることができた』と、その順調な過程にスタッフも満足気でした。実際、休ませた効果で馬体も成長し、『実が入ってきた』とのこと。休み明けながら、スプリングSに向けてもかなりの手応えを感じているようでしたね」

 ドレッドノータスの母は、ディアデラノビア。2005年のGIオークス(東京・芝2400m)で3着になるなど、牝馬のGI戦線で好走を繰り返してきた。実は弥生賞で2着となり、本番でも有力馬に挙げられるリオンディーズは、そのオークスを制したシーザリオの子。また、弥生賞3着のエアスピネルは、同オークスで2着となったエアメサイアの子である。同世代で戦った母の息子たちが、11年のときを経て、再び同世代のライバル関係になっているのだ。

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