良血馬たちを一蹴か。陣営が絶対の自信持つロードクエストの末脚 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 同馬を管理するのは、美浦トレセン(茨城県)の小島茂之厩舎。3戦目こそ苦杯をなめたものの、スタッフによるこの馬への評価は依然として高いという。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ホープフルSでは初黒星を喫しましたが、小島調教師は『もうちょっとうまく立ち回れば、結果は違ったはず』と言って、まったく悲観していませんでした。実際、同レースはペースが遅く、追い込み馬には苦しい展開でした。そうした厳しい流れの中にあっても、ロードクエストは最後方から大外を回って2着を確保。十分に強さを見せましたからね。『クラシックでも間違いなく勝負できる』と、小島調教師も改めて手応えを得ていたようでした」

 ロードクエストはこのあと、GIIスプリングS(3月20日/中山・芝1800m)を叩いて、春のクラシックに向かう予定。前出のトラックマンによれば、その叩き台となるスプリングSが、「この馬にとっては、重要なレースになる」と言う。

「末脚の破壊力は認めるところですが、これまで極端な後方一気の競馬しかしてきていません。やはり全体のレベルが上がるクラシックでは、その点が懸念材料となります。特にクラシック第1弾の皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)は、最後の直線が短く、先行する実力馬たちを捕らえるのも、そう簡単なことではないでしょうからね。そうしたことを踏まえて、陣営もスプリングSでは、今までよりも前につける競馬をさせたいようです。その競馬でも、これまでと同じように結果が出せるかどうか、ポイントになります。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る