3歳牝馬「絶対女王」メジャーエンブレムを脅かす存在はいるのか (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki

   1位は、前回と同じく満場一致でメジャーエンブレム。年明け初戦のクイーンCでは、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(2015年12月13日/阪神・芝16000m)以上にインパクトを与える勝ち方を披露し、さらに評価を高めた。

木南友輔氏(日刊スポーツ)

「クイーンCは、声が出なくなるほどの圧勝劇。1分32秒台の勝ち時計にも驚きました。同日の牝馬限定の1000万条件戦、調布特別(東京・芝1800m)でも1分45秒5という好タイムをマークするほどの高速馬場だったとはいえ、3歳になったばかりの牝馬が、それも自分でペースを作ったことを考えれば、驚異的な記録と言えるでしょう」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「阪神JFから、中8週でクイーンCを叩いて、中7週で桜花賞を迎えるローテーションには、3つの意味があるのではないでしょうか。ひとつは、圧巻の内容で2歳女王となった完成度の高さと威厳を、本番の桜花賞まで誇示すること。ふたつ目は、関東馬ですから、関西遠征してまでトライアルを使う意味がないこと。3つ目は、クイーンCで高いパフォーマンスを示しても桜花賞まで間隔があるため、疲れをとりつつ、しっかりと調整できること。そして実際、クイーンCでは自ら平均ラップを刻みながら、1分32秒5という好時計をマークして、圧巻の競馬を見せてくれました。時計の出やすい馬場を考慮しても文句なし。他陣営に対して、精神的に優位な立場を守って本番を迎えられる利は、相当大きいと思いますよ」

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