【競馬】ジャパンカップ的中へ、クセ馬ゴールドシップを徹底データ解析

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

【馬齢】
 馬齢について見てみよう。ゴールドシップは6歳を迎えた今年も天皇賞・春(5月3日/京都・芝3200メートル)を含む重賞2勝と衰えを感じさせないが、ここから先は未知の領域。夏を越え、3~4歳馬が急激に力をつけてくるこの季節は、春とは事情が違う。ステイゴールド産駒で6歳秋以降に平地重賞を勝った馬はおらず、馬券に絡んだのもナカヤマナイト(牡7歳)による今年のGIII新潟大賞典2着だけである。6歳秋以降の平地勝利は、今年の大阪-ハンブルクCを勝ったサトノシュレン(牡7歳)など2勝のみ。一般的に、古馬になって力をつけるタイプが多いステイゴールド産駒としては意外なデータが残っている。ちなみに、3歳クラシックに強いイメージのディープインパクト産駒は、今年のGIII新潟記念を勝ったパッションダンス(牡7歳)、GIII新潟記念のダコール(牡7歳)と、6歳秋以降で2頭の重賞勝ち馬を出しているのだ。このデータと比較しても、ステイゴールド産駒の6歳秋以降については不安材料と言える。

●結論
 ステイゴールド産駒に6歳秋以降の重賞勝ち馬なし


【毛色】
 毛色にも着目してみよう。芦毛の勝ち馬は1989年のホーリックス、1991年のゴールデンフェザントの2頭のみで、それ以降23年間出ていない。連対も1996年2着のファビラスラフイン以来18年出ていないので、芦毛馬とは相性の悪いレースと言える。ちなみに、ステイゴールドの芦毛馬で重賞勝ちがあるのはゴールドシップのみ。他には、GIオークス3着のアイスフォーリス(母の父クロフネ)がいる。

●結論
 芦毛馬はジャパンカップで18年間連対なし


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