【競馬】ジャパンカップ的中へ、クセ馬ゴールドシップを徹底データ解析

  • 平出貴昭(サラブレッド血統センター)●文 text by Hiraide Takaaki  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

【コース適性】
 次に、コース適性を見てみよう。ゴールドシップは東京コースで3戦1勝。2012年GIII共同通信杯を勝ち、2012年GI日本ダービー5着、2013年GIジャパンカップ15着という成績が残っている。重賞は勝っているが、どちらかというと得意ではないコースと言えるだろう。ちなみに、ステイゴールド産駒全体では函館競馬場での勝率(11.4%)、連対率(19.2%)がやや目立ち得意と言えるが、その他はほぼ横並び。東京は全競馬場の中で最多の88勝(勝率8.0%、連対率14.2%)を挙げており、比較的相性の良いコースと言える。

 GIではオルフェーヴルが日本ダービーと皐月賞(中山競馬場改修のため、東京開催)を勝利している。ただ、ステイゴールドは多くの古馬中長距離GIホースを出していながら、この路線で勝利がないのは東京コースで行なわれる天皇賞・秋とジャパンカップ2レースだけ。天皇賞・春3勝、宝塚記念5勝、有馬記念4勝と比べると、やはりこのコースは得意とは言いにくい。

●結論
 東京コースは得意ではない


【距離】
 ゴールドシップの2400m成績は5戦1勝。1勝は得意の阪神で行なわれたGII神戸新聞杯で、その他は馬券に絡んでいない。東京芝2400mは前述の日本ダービー5着、ジャパンカップ15着となっている。ちなみに、ステイゴールド産駒全体では、東京芝2400mで16勝。オルフェーヴルが日本ダービーを、フェノーメノがGII青葉賞を制しているが、オルフェーヴルにとってはジャパンカップで3歳牝馬ジェンティルドンナに不覚を取ったコースでもある。強調材料とは言えないだろう。

●結論
 2400mの距離には不安あり


2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る