【競馬】優秀な兄たちを超えるか。レッドアヴァンセに託された夢

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2015年版)
第24回:レッドアヴァンセ

 競馬界の未来を担う若駒たちが、次々に登場する2歳戦線。その動向を毎年つぶさに見守っているファンにとって、まさしく"お馴染み"の血統馬がもうすぐデビューを迎えようとしている。

 レッドアヴァンセ(牝2歳/父ディープインパクト)である。

厩舎関係者も素質の高さを絶賛するレッドアヴァンセ。厩舎関係者も素質の高さを絶賛するレッドアヴァンセ。 彼女の母は、現役時代に牝馬の重賞戦線を賑わしたエリモピクシー。しかし同馬が、本当の意味でその"能力"を存分に発揮したのは引退後、繁殖牝馬となってからだった。

 初子となったリディル(牡/父アグネスタキオン)は、重賞2勝(デイリー杯2歳S、スワンS)をマーク。いまだ現役として奮闘している2番子のクラレント(牡6歳/父ダンスインザダーク)にいたっては、重賞タイトルを6つも獲得している(デイリー杯2歳S、富士S、東京新聞杯、エプソムC、関屋記念、京成杯AH)。

 さらに、3番子のレッドアリオン(牡5歳/父アグネスタキオン)も、重賞を2度制覇(マイラーズC、関屋記念)。4番子のサトノルパン(牡4歳/父ディープインパクト)は重賞未勝利ながら、3歳時に日本ダービー出走を果たし、その後も重賞戦線で奮闘している。

 まさに、"重賞常連ファミリー"と言えるエリモピクシーの子どもたち。となると、同じ母から生まれたレッドアヴァンセへの期待が高くなるのも無理はない。

 実際、同馬を管理する音無秀孝厩舎(栗東トレセン/滋賀県)からは、力のこもった様子が伝わってくるという。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

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