【競馬】秋華賞で二冠なるか。ミッキークイーンに潜む2つの不安
また、オークス馬の秋華賞における成績も、決して芳しくはない。これまでに17頭(3頭が不出走。2010年はオークス1着が同着のため2頭出走)が出走して、6勝、2着1回、3着2回、着外8回と、連対率は5割を割り込んでいる。
こうしたデータを見ると、ミッキークイーンを絶対視するには、確かに不安がある。
ふたつ目の懸念材料は、出遅れ癖があること。
ミッキークイーンは、デビューから4戦連続で出遅れているように、スタートに難がある馬。3戦目に挑んだ重賞のクイーンC(2月14日/東京・芝1600m)でも、外枠の7枠14番ゲートから発走して出遅れ。クビ差2着に敗れた。敗因には大幅な馬体重減もあったとはいえ、スタートさえうまく切っていれば、難なく勝利を飾っていたはず。そうすれば、桜花賞も抽選に回ることなく、出走できていただろう。
その出遅れ癖が、オークスではやや解消されたように見えたが、ローズSで再び露呈。スタートで後手を踏んで、最後方からの競馬を強いられた。阪神外回りコースで、最後の直線が長いため、大きな問題とされなかったが、本番の秋華賞は京都の内回りコース。最後の直線は短く、再度出遅れたりしたら、致命傷になりかねないと見られている。
だが、前出の吉田氏は、そうした不安を一蹴した。一度叩かれたことによって、ミッキークイーンの「二冠は濃厚」と見ている。
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