【競馬】宝塚記念で、昨年のクラシック馬2頭が復活する! (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 もう1頭、ヌーヴォレコルトもオークスを勝利した後、秋初戦のGIIローズステークス(阪神・芝1800m)を勝利するも、続くGI秋華賞(京都・芝2000m)ではショウナンパンドラの2着、さらにエリザベス女王杯(京都・2200m)でもラキシスの2着と惜しい競馬が続いた。4歳となって最初のGIであるヴィクトリアマイルでは1番人気ながら6着に敗れ、こちらもオークス以降の大タイトルを逃している。

 この2頭に共通しているのが、昨春以降GIタイトルに縁がないという点だが、同時に2頭ともにハーツクライ産駒というのも共通している。

 ハーツクライの種牡馬としての成績(中央競馬)は、昨年が3位で、今年も現時点で同じく3位をキープしている。しかし、重賞での成績が、昨年の同じ時期でGI4勝を含む7勝(海外含む)だったのに対して、今年はわずかに2勝にとどまっている。昨年春の東京競馬場における3週連続GI勝利は記憶に新しいが、それが出来すぎだったとしても、今年の成績はやや物足りない。アベレージを考えれば、このあたりで帳尻を合わせてくると見てもいいだろう。

 さらにハーツクライ産駒の阪神競馬場の芝コースにおける勝率10%、連対率21%は、ステイゴールド産駒の勝率9%、連対率18%をわずかだが上回っている。ワンアンドオンリー自身も阪神競馬場は4戦3勝2着1回、ヌーヴォレコルトも3戦1勝2着1回3着1回で、その3着もGI桜花賞(芝1600m)で、ハープスターに0.1秒差だったように、ゴールドシップに引けをとらない相性を示している。

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