【競馬】チューリップ賞後の「2015年3歳牝馬ランキング」 (3ページ目)

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 3位は、ショウナンアデラ(牝3歳/父ディープインパクト)。前回からはひとつランクを下げたが、阪神JFを制した2歳女王の貫録を示した。

土屋氏
「阪神JFで2、3着に下した2頭(レッツゴードンキ、ココロノアイ)がチューリップ賞で好走。その比較から考えての上位評価です。どの位置からでも競馬ができるのも大きな武器」

木南氏
「阪神JFは、届きそうにない位置からの差し切りV。着差以上の完勝でした。さらに、チューリップ賞の結果から阪神JFのレベルの高さが証明されたと思います。体質や気性面など課題は多いものの、新馬戦を取りこぼした以外は完勝続き。アユサン(2013年桜花賞馬)、ダノンシャーク(牡7歳。2014年マイルCS制覇)など、下河辺牧場生産のディープインパクト産駒には成功例が多いのも魅力」

 4位は2頭。チューリップ賞2着のアンドリエッテと、3着レッツゴードンキが圏外からランクインした。

吉田氏
「アンドリエッテは、ディープインパクト産駒らしい小柄な馬ですが、長めのつなぎ()でクッション性が抜群。馬体のバランスがすごくいい。一生懸命走る気性で、次走ではその反動が出る恐れもありますが、軽い芝でこそ、より真価を発揮できるタイプ。うまく調整できれば、一発の魅力を秘めています」
※蹄(ひづめ)から球節の間の部分

市丸氏
「前回は、穴馬的存在としたアンドリエッテ。しかし、チューリップ賞で2着と好走し、自らの評価が間違ってなかったと確信しました。(自身の)ランクは4位のままですが、上位を食う“穴馬”の素質は十分にあります」

土屋氏
「レッツゴードンキの順位を、前回4位からひとつ上げました。阪神JFは2着も、勝ちに等しい内容でした。チューリップ賞では、本来の脚質とは異なる逃げる形になって、しかも先行馬総崩れの中、3着に粘り込みました。これが、いいガス抜きになって、本番(桜花賞)を迎えられそう」

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