【競馬】ダービー馬候補となるか。長距離戦で有望な2頭の若駒

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そしてもう一頭、長距離戦での活躍が見込まれている馬がいる。栗東トレーニングセンターの友道康夫厩舎に所属する、エトランドル(牡2歳/父ハービンジャー)だ。

 エトランドルの兄は、2013年のGII目黒記念(東京・芝2500m)を勝ったムスカテール(牡6歳/父マヤノトップガン)。長距離戦では、芝・ダートを問わず好走している活躍馬だ。

 エトランドルも兄に似ていて、「長めの距離で期待できる」という。前述のトラックマンが語る。

「兄も管理する友道調教師は、『体が大きくて、馬っぷりからも素質が伝わってくる』 と評価。ムスカテールと同様、『レースを使いながら、長距離戦で力を発揮してくるはず』と奥の深さを感じている様子です。とはいえ、すでにデビュー前の調教の動きは水準以上。友道調教師は『レースを使いながら』と言っていますが、初戦から力を発揮できるかもしれません」
 
 エトランドルのデビュー戦も、ミッキーオリビエと同じく、11月30日の2歳新馬(京都・芝1800m)が予定されている。将来有望な"長距離ランナー"2頭の初陣に注目だ。

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