【競馬】12年前の再現か。皐月賞は「第2のノーリーズン」を探せ! (3ページ目)
3歳の春なら、各馬に何かしらの不安があるのは当たり前。つまり、それらが引き金となり、再びノーリーズンのような存在が現れても不思議はない。
そこで、ノーリーズンを参考に今年の穴馬を考えてみると、ポイントになるのは、「前走の敗退で大きく評価を落とした」という臨戦過程。スプリングSで2番人気に推されながら、6着に敗れたべルキャニオン(牡3歳。父ディープインパクト)。あるいは、弥生賞3番人気で5着敗退のキングズオブザサン(牡3歳。父チチカステナンゴ)あたりが該当しそうだ。
ノーリーズンの血統面から見ると、2002年はサンデーサイレンス全盛の時代。対して、ノーリーズンの父は、種牡馬サンデーサイレンスに追随したブライアンズタイム。現代で考えれば、隆盛を極めるディープインパクトの次点にいるキングカメハメハだろうか。皐月賞に出走するキングカメハメハ産駒の中で、人気薄になりそうなのは、タガノグランパ(牡3歳)とスズカデヴィアス(牡3歳)、クラリティシチー(牡3歳)の3頭だ。
そして最後に、「外国人ジョッキー」というキーワードもやはり見逃せない。今年の皐月賞で、外国人ジョッキーの騎乗が予定されているのは、スズカデヴィアス。シュタルケ騎手のみだ。12年前はもちろん、近年のGIレースにおける外国人騎手の活躍を見れば、今回も大仕事をやってのけてしまうかもしれない。
確かに勝手な推論ではあるが、大波乱が起きたのは、12年前。競馬に限らず、“事件”や話題の出来事というのは、意外に干支と同じく“12年周期”で起こるものだ。ますます、今年の皐月賞は「大波乱」の予感が漂う。
ちなみに、12年前の皐月賞は、2着も8番人気と人気薄のタイガーカフェ(父サンデーサイレンス/鞍上はM・デムーロ)。馬連配当は、5万3090円だった。「穴党」にとっても、夢が膨らむ今年の皐月賞である。
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