【競馬】吉井理人「メッツか巨人か。僕の人生を決めた有馬記念」 (3ページ目)

  • 河合力●構成 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 僕が予想で重視する要素のひとつに「ローテーション」があります。サラブレッドは生き物だから、野球選手と同じでずっと絶好調というわけにはいきませんよね。となると、陣営にとって「狙い」のレースがあるはずなんです。そしてナカヤマナイトの狙いは、今回の有馬記念だと思うんですよね。前2戦は東京競馬場でしたが、この馬の得意コースは中山競馬場ですから。柴田善臣騎手が、「この秋になって馬がよくなった」とコメントしていたのもプラス材料ですね。ですので、オルフェーヴルとナカヤマナイトの2頭軸でいこうと思います。

 相手としては、やはりゴールドシップは無視できません。今回コンビを組むムーア騎手は、この秋GIで素晴らしい結果を残していますから(ジャパンカップをジェンティルドンナで、朝日杯FSをアジアエクスプレスで勝利)。僕は素人なので詳しくわかりませんが、ムーア騎手の追い方は、上半身こそ激しいアクションでも、下半身は安定しているんですよね。あれは凄いと思います。彼ならゴールドシップを復活させることもあるのではないでしょうか。
 
 ヴェルデグリーン(牡5歳)も相手に入れたいです。この馬は、何といっても前々走のオールカマー(9月22日/中山・芝2200m)を勝ったときに、僕が単勝(配当3800円)を買っていたので。やはり一度的中させてくれた馬には愛着が湧きます。オールカマーと同じ中山競馬場ですし、一発があってもおかくしないはずです。

 それ以外では、こちらも引退戦のエイシンフラッシュ(牡6歳)まで押さえておきます。鞍上のデムーロ騎手は大舞台に強いですし、前走のジャパンカップ(10着。11月24日/東京・芝2400m)は押し出されて逃げる形で競馬にならなかったですから。こちらも、陣営にとっては有馬記念が「勝負レース」ではないでしょうか。

 ということで、有馬記念はオルフェーヴル、ナカヤマナイトの2頭を軸に、ゴールドシップ、ヴェルデグリーン、エイシンフラッシュの3頭へ。3連単2頭軸マルチ(※)で勝負します。

※3連単は1、2、3着の馬を着順どおりに的中させるもの。マルチというのは、軸馬と他に選んだ馬の着順を入れ替えた組み合わせも同時に購入できる投票方法。

 最近は馬券が当たったり、当たらなかったりで、正直なところ自分の予想スタイルも迷っている最中です。そんな私の予想ですが、少しでも何かの参考になればうれしいです。

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