距離測定器で正確な距離がわかってもスコアが変わらない「謎」に迫る【木村和久連載】 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

 そうして、ややアゲインストの風で、かつ少しグリーンまで上っているとなったら、少し強めに110ヤード打つとしますか、となります。

 ここまでが段取りの半分で、次はギアの選択です。9番アイアンのフルショットで打つか、いや、芝が薄いので払うようにUTの7番で打つか、などと番手と打ち方を決めて、やっとクラブを握ります。

 こういう段取りはゴルフ漫画でよく見かける描写ですが、アマチュアゴルファーはなかなかどうして......。うまくいく時もあれば、考えて打ったわりにはシャンクしてOBになったりして。だったら、距離測定器以前の問題じゃんってことが多々あります。

 段取りはそれぞれ自由です。その日の調子によって、細かい部分を計算してやるか、緩くやるかを決めたほうがいいです。

(3)距離測定器を購入しないワケ
 ピンまでどれぐらいの距離があるのか? 特に100ヤード以内、なかでも60~80ヤード辺りは、ぜひ正確な距離を知りたいところです。こういう時こそ、距離測定器が一番活躍するかもしれません。

 だったら、買えばいいじゃん――何度、そう思ったことか。けど、いろいろと理由があって、現在は購入するのをためらっています。

 私の場合、残り70ヤード程度を打つとなったら、寄せのクラブを2本、加えてグリーン手前のバンカーに入れる可能性も考えてサンドウェッジ、さらにそのままグリーンへ行くのでパターと、計4本のクラブを持っていきます。ほんと、心配性ですみません。

 こうなると、そのうえ距離測定器まで持って、もしくは腰にぶら下げてラウンドするのは、ちょっと億劫になってしまうんですよね。

 今は近眼かつ老眼で、常時メガネを使用しています。だから、距離測定器を使って、メガネが汚れる、あるいは、いちいちメガネを外して測定器を見る、といった行為もしんどいのです。

 距離測定器にはウォッチ型もありますが、文字が小さくて読めません。音声を読み上げるタイプがあればいいのかな?

(4)50ヤード以内の距離感
 よく40ヤードぐらいの距離でも、測定器で測っている人を見かけます。人それぞれやり方があるので自由ですけど、距離感を養うにはちょうどいい距離なので、たまには直観で打ってみるのもアリかと。

 そもそも一般的なアマチュアゴルファーは、1ヤード刻みでアプローチショットを打つことなどできませんからね。50ヤード以内はワンピンぐらいに寄せ、2パットで上がれば上出来じゃないですか。

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