菅沼菜々、川﨑春花、岩井千怜...2022年女子ツアーでもニューヒロインが次々に登場。彼女たちはなぜ飛躍できたのか (6ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Imeges


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1998年3月5日生まれ。福井県出身。2022シーズン優勝1回。トップ10入り4回。メルセデスランキング38位。賞金ランキング27位(獲得賞金4304万1896円)。

 中国での優勝経験があり、来日当初は日本でもすぐに勝てるくらいの勢いがありましたが、なかなか結果を出すことができず、苦しい時期を過ごしてきました。そうした状況のなか、奥村竜也コーチに出会って、トップで少し左足を浮かせてダウンスイングで踏み込んでいく"一本足打法"に取り組み、この1年で飛距離が20ヤードほど伸びたと言います。

 実際、私がテレビ解説を務めた6月の宮里藍 サントリーレディスではティーショットがかなり飛んでいたのを目の当たりして、とても驚きました。

 その後、NEC軽井沢72で再びテレビの解説を務めることになって、彼女が1番ホールのティーショットを打つ時に「彼女、片足を上げるんです」と言ったら、その時にはもう(左足を)上げていなかったんですよ(苦笑)。それで「えぇ~!?」ってなったんですけど、彼女が求めるものが飛距離から方向性へと移りつつあるのかな、と思いました。

 そうしたら、その2週間後のゴルフ5レディスで念願のツアー初優勝を飾ったんですよね。一度は挫折を味わうも、そういった試行錯誤の積み重ねが今季、実を結んだのでしょう。

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