菅沼菜々、川﨑春花、岩井千怜...2022年女子ツアーでもニューヒロインが次々に登場。彼女たちはなぜ飛躍できたのか (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Imeges

この記事に関連する写真を見る川﨑春花(かわさき・はるか)
2003年5月1日生まれ。京都府出身。2022シーズン優勝2回。トップ10入り3回。メルセデスランキング15位。賞金ランキング8位(獲得賞金8520万8000円)。

 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で初優勝した時、3日目の18番でティーショットを左のバンカーに入れてしまったあと、そこから15ヤードほど上っているグリーンをUTできっちりとらえてきました。ピン位置は左奥で、バンカー越え。グリーンセンターを狙って打つのかなと思っていたら、ピンのやや右方向に打ってきてバーディーチャンスにつけたことには驚かされました。

 最終日も難しいピン位置に対して、どんどん狙っていきました。その結果、バック9では6バーディー(ノーボキーの「30」)。神がかっていましたね。

 また、優勝後の表彰式でのスピーチがとてもよかったので、小林浩美会長にその話をしたところ、プロテスト合格者が受ける新人研修では最後に小論文の提出があって、彼女はその年の最高得点だったそうです。

 思えば、女子プロ選手権の練習場で川﨑さんが球を打っている時に、テレビ解説の下調べでクラブセッティングをキャディーさんに聞こうとしたら、彼女が「私がお話させていただきます」とすごく丁寧に答えてくれました。それもまた、すごく印象に残っています。

 清楚で、しとやかで、それでいてプレーぶりはアグレッシブ。新しいタイプの強い子がまたも出てきたな、と思いました。

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