2022年女子ツアーをけん引する「7人の実力者」。永久シード・森口祐子プロがそのすごさを徹底解説 (7ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る吉田優利(よしだ・ゆうり)
2000年4月17日生まれ。千葉県出身。2022シーズン優勝0回。トップ10入り18回。メルセデスランキング5位。賞金ランキング7位(獲得賞金1億596万4959円)。

 ルーキーイヤーだった昨シーズンに2勝を挙げ、期待されて臨んだ今シーズンでしたが、ここまで優勝はありません。ゴルフ5レディスではセキ・ユウティンさんとのプレーオフに敗れ、住友生命Vitalityレディス 東海クラシックではルーキーの尾関彩美悠さんと優勝争いを演じて一打差で涙を飲みました。今季はここまで、勝利まであと半歩届かなかった、という感じです。

 それでも数字を見ると、今季の吉田さんは飛躍の年だったと思います。なにしろ、現時点でバーディー数とサンドセーブ率、バウンスバック率が1位。バーディー数の多さは攻撃的なゴルフの証明ですし、サンドセーブ率はプロとして技術の高さを示すもの。バウンスバック率はメンタルのタフさを表しています。そして、総合力を示す平均ストロークも、去年の16位から大きくランキングを上げて、現在4位というのは立派です。

 2位に甘んじた試合では、優勝者を気持ちよく称えたあとに号泣していましたが、その潔さもまた彼女の魅力。残りの試合で今季初優勝を手にして、笑顔でシーズンを終えてもらいたい選手のひとりです。

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