2022年女子ツアーをけん引する「7人の実力者」。永久シード・森口祐子プロがそのすごさを徹底解説 (5ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る稲見萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ。東京都出身。2022シーズン優勝2回。トップ10入り17回。メルセデスランキング3位。賞金ランキング3位(獲得賞金1億3258万2087円)。

 常に自分が理想とする軌道に沿ってクラブを下ろしてくるという、高い理想を持ってやっている稲見さん。それが、ショット精度の高さを示すパーオン率1位という成績に表れていて、このままいくと3シーズン連続でこのタイトルを獲得することになるでしょう。

 課題はパッティング。今季はパットが打ちきれなかったり、ライン読みが昨季に比べると若干ズレているのかな、と思わせるところがあります。その結果、平均パット数(パーオンホール)が昨季の2位から、今季は13位まで下がっています。

 オフの取材やイベントで"オリンピックの銀メダリスト"と紹介されることで、「もっと上を」と思う気持ちが強くなっているかもしれませんし、夏場以降にコーチを変えたりしたところをみると、今季は賞金女王といったタイトルよりも、自分のゴルフをもう一段上へと見直すシーズンと捉えていたのかもしれません。

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